Union Frame®(ユニオンフレーム)

Union Frame®(ユニオンフレーム)

Union Frame®(ユニオンフレーム)とは

開発の背景

「Union Frame®(ユニオンフレーム)」は、ツーバイフォー工法が日本においてオープン化されて40年となる2015年に、国産材導入検討とともに新たな床組の提案をすべく検討が始まりました。材料、構造検討、設計、加工、施工、関係者へのヒアリングから始め、一つひとつ課題を洗い出し、解決策を融合した枠組みとして、「Union:結合・団結」「Frame:枠組」と名付けられました。

業界への影響

Union Frame® は、ツーバイフォー工法業界のみならず木造業界が長年培った技術を結集し、日本の建設業界が直面する構造的課題に応えるために開発した独自のツーバイフォー工法です。その核心は、構造部材に高精度なスギ4x6同一等級構成集成材を戦略的に採用したことにあります。この技術革新が、圧倒的な構造性能、施工の合理化、そしてこれまでにない設計の自由度という連鎖的な価値を生み出しました。

その合理性は国土交通省、一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会からも高く評価され、設計基準の改定へとつながりました。(2024年に「平成13年国交省告示第1540号」が改正)

公的評価と認定

本技術は、国産材の利用促進と林業の活性化に貢献する取り組みとして令和元年、令和2年度に林野庁補助事業に採択されました。さらにその社会的意義とデザイン性が高く評価され「ウッドデザイン賞2020 ソーシャルデザイン部門 技術・研究分野」奨励賞(審査委員長賞)を受賞しました。国からも専門家からも認められた、信頼の技術です。

今後の展開

企業連携によって生み出されたUnion Frame® は個社の強みと課題を明らかにし、その発展をも視野に入れたものです。ウイングはその開発において中心的役割を担い、木造ファブリケーターとして現在も新たな取り組みへと展開しています。

ウイングは、業界の建設プロジェクトが抱える課題を解決し、新たな価値を創造します。

現場を変える

生産性を飛躍させる、圧倒的な工期短縮と省力化

Union Frame® は、現場作業のあり方を根本から見直し、生産性を飛躍的に向上させます。その全ての利点は、高精度な4x6集成材の採用による構造の合理化から生まれています。

床工程は2日からわずか4時間へ(※現場組み比較)

驚異的なスピードで床の施工が完了するため、現場の作業日数を劇的に短縮します。工期が読みにくくなる要因の一つであった天候の影響も最小限に抑制。建材が雨に濡れるリスクを大幅に軽減し、品質を維持します 。

熟練工不足の時代に応えるシンプルな施工

複数の部材を組み合わせていた「合わせ柱」などが不要となり、部材点数が大幅に削減。現場での作業が簡素化・標準化されるため、経験の浅い作業員でも高精度な施工が可能です。深刻化する人手不足や、職人の高齢化といった課題への有効な一手となります。

配送コスト削減と狭小地への対応力

構造の効率化により、従来工法に比べ木材使用量(材積)を約20%削減。これによりトラックの台数を減らし、配送コストの抑制に貢献します。さらに、壁パネルの軽量化によりクレーンが不要となるため、都心部の狭小地といったこれまで施工が難しかった現場にも柔軟に対応できます 。

設計を解き放つ

これまでにない、構造美と間取りの自由度

Union Frame® は、改正となった工法告示と合わせそのメソッドにより設計者の創造性を最大限に引き出す、構造的なメリットを提供します。その鍵は、洗練された床組みにあります。

「まぐさレス」設計で開放的な大空間を実現

Union Frame® の床構面は、フレーム自体が強固な枠組みを構成し、上階の荷重を壁全体に効率よく分散します。これにより、従来、開口部の上に必要だった構造部材「まぐさ」が不要になり(最上階を除く)、窓や開口部をより大きく自由に設計できます。

その結果、デザイン性の高い開放的な空間を実現し、従来工法の意匠的デメリットを払拭します。

床倍率3.0が生む揺るぎない構造的安心感

シンプルな構造ながら、木構造床評価上の水平剛性を示す「床倍率」は、従来工法(床倍率2.3)を約30%上回る「3.0」※1 を達成。地震や台風の力による建物のねじれや変形を強力に抑制します。設計の自由度と、建物の構造的な安定性という二つの価値を、高いレベルで両立させます。

※1 実証試験結果により試算

企業価値を高める

環境貢献を、ビジネスの力に

Union Frame® の導入は、貴社のESG経営を加速させ、社会からの信頼を高める戦略的な一手となります。

国産材活用で日本の森と林業を支える

Union Frame® は、日本の豊富な森林資源である国産材、特に大径材の有効活用を促進するために開発されました 。再生可能資源である国産材を積極的に活用することは、日本の森林保全と林業活性化に貢献し、企業のサステナビリティ活動として強力なアピールポイントになります。

カーボンニュートラルへの貢献を具体的に示す

建築に木材を利用することは、樹木が吸収したCO2を炭素として建物に長期間固定し、同時に製造時に多くのCO2を排出する他素材の使用を代替する、脱炭素社会における企業の重要な責務です。Union Frame® は、その取り組みの中核を担う技術として、貴社の環境への貢献を明確に示し、企業価値を向上させます。

未来へ続く技術

Union Frame® は進化を続けています

私たちは、Union Frame® を非住宅木造建築市場など、新たな領域へ展開していくとともに、新たな構成材料の検討やさらなる大スパン化など、継続的な研究開発を行っていきます。

貴社のビジネスを加速させる、次の一手へ

Union Frame® の革新性を、ぜひ貴社のプロジェクトでお確かめください。ご検討のフェーズに合わせて、最適な資料とサポートをご用意しております。

  • 建築家・設計者の皆さまへ
    設計に必要な詳細情報をご提供します。
  • 工務店・建設会社の皆さまへ
    リアルな施工の様子とノウハウをご紹介します。
  • デベロッパー・事業主の皆さまへ
    事業計画に合わせた具体的なメリットをご提案します。

ご不明な点や個別のご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。

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